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最新の内視鏡

からだにやさしい内視鏡

通常、胃や食道などの上部消化管内視鏡検査は、直径8~9mmの内視鏡を口から挿入する「経口(けいこう)内視鏡」により行います。
 
近年の精密加工技術やデジタル処理技術の進歩により、直径約5mmと細い内視鏡が開発され、鼻から挿入する「経鼻(けいび)内視鏡」も可能になりました。
 
経鼻内視鏡は、挿入部が舌の付け根を通らないため、「咽頭(いんとう)反射」と呼ばれる吐き気に似た反応が起こりにくく、より楽に検査を受けられる方法です。

早期がんなどの発見に貢献するNBI -狭帯域光観察-

内視鏡に「ハイビジョン技術」が導入されてから、画像は飛躍的に鮮明になりました。
さらに、従来の光では発見が難しかった小さな病変を見つけやすくするために、光の波長を工夫して観察する「画像強調技術」が開発されてきました。
 
がんなどの腫瘍は増殖のために多くの血管から栄養を取り込むため、病変の近くには血管が集まりやすい特徴があります。NBIでは、この血管の形や集まり方をより鮮明に観察することができます。
 
具体的には、光の三原色のうち青と緑の光を使い分けます。青い光は粘膜表面の毛細血管を、緑の光はその下にある太い血管を浮かび上がらせます。
これにより、通常の光では見えにくかった小さながんなども、初期の段階で発見できる可能性が高まります。
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